江戸期の花弁園芸文化ー中尾佐助(花と木の文化史)ー

 江戸期に大改良された品種で、西欧に大きな刺激をあたえたのは、ツツジ、サツキ、アサガオハナショウブカキツバタ、アヤメ、……、カエデ、などである。それ以前からの、サクラ、ツバキはいうまでもなかろう。「栽培植物の世界」でも述べたが、日本文化史研究者はそのことを見逃している。